
台湾に安倍さんの銅像があるのをご存じでしょうか。
実際のその銅像を見たかったので、
銅像のある「紅毛港保安堂」に行ってみました。
今回はその時の様子をお届けします。
安倍元総理の銅像がある、「紅毛港保安堂」について
安倍元総理の銅像があるのは、「紅毛港保安堂」。
高雄の郊外にあります。
このあたりの港(紅毛港)の漁網に、
戦死した日本の軍人(と思われる)の頭蓋骨がかかり、
それを祀ったのが始まりだそうです。
なかなか立派な建物で、中に入ってびっくり。
日章旗や旭日旗、旧日本軍の軍艦のミニチュア等々、
日本関連の展示が満載でした。
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台湾を約50年統治した日本や日本人への感謝の気持ちがあふれていました。
ある程度は知っていましたが、
実際に訪れてこの展示を目の当たりにすると、
何とも言えない気持ちになって涙が出てきました。
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台湾は親日的だと多くの日本人が知っていると思いますが、
高雄や台南を訪れるとその度合いがもっと強いことを肌で感じます。
日本の統治に対して反発する台湾人もいるとは思いますが、
日本が統治したことで、
衛生環境がよくなり、経済が発展して、人口が増えました。
日本統治時代に台湾が一気に豊かになったことを地元の人達はよくわかっていました。
紅毛港保安堂(関連)の日本語のHPには、以下のように書かれています。
台湾を心の底から愛した日本人により、台湾に多くの日本による近代化の種子が撒かれ、育まれ、台湾人も日本人もより良い未来を見つめ、共に手を携え、大いなる坂を駆け上がる、そんな姉妹以上の関係でありました。
台湾を製糖王国にした日本人、不毛の地だった嘉南平原を肥沃な稲作地帯にもたらしたダムを建設した日本人、紅茶やコーヒー栽培に成功した日本人、インフラ整備を行いマラリア禍予防を指導した日本人。
日本の教科書では絶対わからない日本と台湾の歴史や、
日本統治時代を台湾人、特に高雄の人がどうとらえているかがよくわかりました。
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安倍元総理の銅像
安倍元総理が暗殺されると、台湾でも多くの人から弔意が寄せられれました。
日頃から台湾を気にかけ、
台湾と親交の深かった安倍元総理の銅像を建てようという運動がおこり、
クラウドファンディングで費用を募集されたそうです。
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安倍さんが亡くなったのは、2022年7月。
それから約2か月後の9月24日に安倍さんの銅像の除幕式が行われたそうです。
日本にも存在しない安倍さんの銅像。
しかもこの速さでの完成。
台湾でいかに安倍さんが慕われていたかがわかります。
国内でのテレビ・新聞の安倍さんの報道とは逆に、
世界では評価の高い政治家ですね。
完璧ではなかったですが、
個人的には戦後の日本では最高の政治だったのではないかと思います。
しばらくこんな政治家は出てこないでしょうね・・・。
銅像は、生前の安倍さんそのもの。
優しいまなざしでこちらを見つめ返してくれていました。
日本と台湾の行く末に思いを馳せているんだと思います。
安倍さんの背後には、雄大な富士山の写真。
安倍さんの頭の上には、松の木の枝が伸びています。
これは、直射日光では安倍さんが暑いだろうという心遣いだそうです。
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よこには、安倍さんの字による、
「台湾 加油(台湾がんばれ) 安倍晋三」の文字のオブジェ。
異国の地での亡くなった偉大な政治家との対面は、
否が応でも日本や台湾のこれからについて考えてしまいました。
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紅毛港保安堂の場所・行き方
安倍元総理のある紅毛港保安堂があるのは、高雄市の郊外。
高雄国際空港の近くで、最寄り駅は地下鉄の「草衙」駅。
この時は駅から徒歩で向かいました。
徒歩での所要時間は20分~25分くらいです。
訪問したのは、1月。
1月の台湾は、暑くもなく寒くもなく、
日本人からするとちょうどいい気候でした。
1月の台湾での20分の徒歩はまったく苦になりませんでした。
道中の高雄の風景を楽しみながら、紅毛港保安堂まで歩きました。
あまり観光客が通らない道で、興味深い景色が見られました。
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冬に訪問するなら徒歩でも大丈夫だと思いますが、
それ以外は、タクシーかウーバーが現実的だと思います。
シェアサイクルのYouBikeのステーションが保安堂の敷地内にあるので、
YouBikeを利用するのもありだと思います。
道中いろんな風景を眺めましたが、
周辺には、紅毛港保安堂以外にも廟やお宮がたくさんあって、
それを見られたのもよかったです。
独特な派手な装飾と繊細な彫刻に見とれました。
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▼紅毛港保安堂の場所
紅毛港保安堂に行ってみた感想・まとめ
紅毛港保安堂には安倍さんの銅像ができる前から行ってみたいと思っていたので、
行ってよかったです。
台湾人、特に高雄周辺の人の日本(統治時代)に対する思いに直に触れられて感激しました。
保安堂にも日本語でメッセージがある通り、
日本人はウェルカムという感じなので、
興味がある方は一度訪れてはいかがでしょうか。
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単なる観光地を回るだけでは感じられない
台湾に対する思いが湧いてくるかもしれません。
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