旧東海南部線の廃線ウォーキング。その2をお届けします。
青沙浦の灯台を見た後は、青沙浦タリットル展望台を訪問。
そしていよいよ廃線跡に出会いました。
旧・東海南部線の廃線ウォーキング、その2。釜山、日本遺産の旅。
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青沙浦 観光案内所
青沙浦の灯台を見た後は、青沙浦タリットル展望台を目指しました。
展望台目指して、海岸沿いの道を歩いて行きました。
それにしても青沙浦、適度にさびれていて、
いい感じの漁村って感じでものすごくよかったです。
あまりアクセスが良くない分、いい雰囲気が保たれているのかもしれません。
観光客向けの魚介レストランなんかもあったりして・・・。
青沙浦タリットル展望台に近づくと、観光案内所のある建物がありました。
廃線と展望台は少し崖の上にあります。
階段でももちろんいけますが、
観光案内所の建物にエレベーターがあったので、
ありがたく利用させていただきました。
やっと廃線跡に遭遇
観光案内所の2階から、
そのまま廃線跡に出られるようになっていました。
そうです。ここでやっと廃線跡を間近で見ることができました。
一気に気分も高揚しました。
廃線跡の横に歩きやすいように歩道が作ってあるのがうれしいです。
バラストの上を歩くのは結構大変ですからね。
上の写真から振り返ると下の写真のような景色です。
奥に展望台が見えます。
少し高台になっているので眺めもいいです。
ここを鉄道が実際に通っていたんですね。
今は想像するしかできないですが、乗ってみたかった。
青沙浦タリットル展望台
少し歩いて青沙浦タリットル展望台に到着しました。
ここも展望台の床の一部が透明なガラス(?)になっているので、
入場するには靴に布のカバーをかけなければなりません。
日本ならいくらか料金を取りそうな施設ですが、
こちらももちろん無料で体験できます。
平日だからか人も多くなかった。
早速靴カバーをつけて展望台を体験します。
▼画面の奥から来ました。左が展望台です。同じようにウォーキングしている人たちがいました。
▼靴カバーがなかなか入らないで苦戦していると、
後ろから係りのおじさんが何か言っていたので、
よく見てみると女性用でした。すいません・・・と言って、慌てて隣の男性用のをカバーを
着けました。言い訳ですが、太陽光の加減で見えなかったんです。
▼青沙浦タリットル展望台の営業時間。
下の時間はおそらく6月~8月ということだと思います。間違ってたらごめんなさい。
▼一部透明な床のところ。まだ余裕がありました。でも結構高い。
青沙浦タリットル展望台。
床が全部透明な「五六島スカイウォーク」と違って、
床の一部が透明なのでまぁそんなに怖くないだろうと思っていました。
海に突き出た展望台の根本の方は余裕でしたが、
先の方に歩いて行くと、微妙に揺れるんですよ。
歩いている人の振動なのか、風や波の影響か。
それがものすごく怖かった。
透明な床の上に行かなければいいや・・・と思っていまいしたが、
床材も少し隙間が空いていて、下の海が透けて見えるんですよ。
だからどこにいても怖かったです。
▼展望台の先の方に来ました。風の影響(?)で微妙に揺れるんです。
▼普通にこの透明な床の上に立って写真を撮っている人もいましたが、
下をのぞくだけで精一杯でした。とてもこの上には乗れませんでした。
▼展望台の先端。怖すぎてとても普段通りには歩けませんでした。
▼海上の灯台に向かってある岩礁が、
飛び石のようだとタリットル(ダリットル)と名付けられたそうです。
▼透明な床よりもこっちのグレーチングの方が怖かった。
下から風が吹きあがってきて、打ち付ける波の潮騒も響いてきました。
グレーチングの上で記念写真を撮ってはしゃぐカップルの脇を、
びびって腰が引けた状態で歩いてやっと生還しました。
透明な床が一部だというので、なめていましたが、ものすごく怖かった。
「松島スカイウォーク」「五六島スカイウォーク」と、
海の上を歩く釜山のアクティビティーは体験してきましたが、
正直ここが一番怖いです。
高さも規模もここが一番です。
アクセスが悪いからか、観光客も少ないので、思う存分体験できました。
機会があればぜひ体験してみてください。
▼無事生還してほっと一息。支柱が1カ所しかないので、やっぱり怖い。
松亭海水浴場へ
青沙浦タリットル展望台を後に、
松亭海水浴場方面にむけて廃線の横をひたすら歩きます。
歩道が整備されているので本当に歩きやすかった。
時々海を見て、そして潮騒を聞きながらゆったりと歩きました。
▼日本統治時代の鉄道に思いをはせ、
景色を見ながらのウォーキング。満たされる時間でした。
▼東海南部線跡。右側の山を鉄道開通のために削ったのでしょうね。
おそらく当時は手掘り。堅そうな岩肌から想像すると時間がかかったことでしょう。
松亭海水浴場
険しい崖の淵を通ていた廃線。
開けた場所に出てきました。
この先は松亭海水浴場方面に続いています。
▼廃線ウォーキングも終盤。せっかくなので線路に降りて撮影してみました。
しばらく歩くと、松亭海水浴場が見えてきました。
緩やかにカーブした砂浜。
高い建物がなく広い空と海を存分に味わうことができます。
適度に観光地化されていて、歩いて通り過ぎただけですが、
なんとも好感がもてる場所でした。
のんびりするにはうってつけの場所ですね。
▼個人的には都会的な広安里ビーチよりも松亭海水浴場の雰囲気が好きです。
旧松亭駅
ホテルやレストランの建物が増えて、町の中までやってくると、
あるところで廃線は通行できないようになっていました。
仕方がないので、廃線跡のすぐ脇の道を線路と並行して進みます。
最後の目的地、旧松亭駅をめざします。
旧松亭駅は日本統治時代に建てられてた駅舎ですが、
韓国にしては珍しく、取り壊されずに保存され文化財に登録されているとのことで、
見学するのがとても楽しみでした。
▼廃線ウォーキング。この先は通行不可のようで、一旦中断して脇の道路を歩きました。
歩くこと、4・5分。
旧松亭駅に到着しました。
それは悲しい現実でした。
駅舎は完全に打ち捨てられているような状態。
建物のまわりは雑草が生え、
ゴミが捨てられている状態でした。
ウィキペディアによると、
旧松亭駅が建てられたのは、日本統治時代の1934年。
当初は無人駅だったとのこと。
▼しっかり保存・管理されていた頃の松亭駅。(ウィキペディアより拝借)
▼植栽もしばらく放置されたような感じ。ごみが中に入れられた古タイヤが置かれています。
▼ある程度は修復されたんでしょうね。当時の面影を想像してみました。
旧松亭駅が文化財に登録された2006年当時は、
写真を撮りに訪れる人でにぎわったとネットにありました。
その時の人気はないにしろ、今でも観光スポットになっていると勝手に思っていました。
日本人も人のことは言えませんが、韓国人は新しいものがやはり好きなようで、
ある程度時間が経つと放置されるのは仕方ないことなんでしょう。
おそらくですが、近いうちにこの旧松亭駅は取り壊されるのではと想像しました。
悲しいですが、この状態で朽ち果てて野ざらしにされるよりは、その方がいいのかも。
できれば残してほしいですが。
▼駅舎の隣には、日本統治時代に建てられたと思しき車庫(?)がありました。
独特のデザインがレトロで素敵です。できれば残してほしい。
▼駅前の通りは閑散としてごく限られた人だけが通るような感じでした。
▼この建物を見られるのもあと数年だと思います。近々取り壊されるような雰囲気。
廃線ウォーキング とりあえずの終了
旧松亭駅を出て線路の上を歩いていくと、
道路と交差する場所で線路は途切れていました。
道路の向こう側は、廃線跡が整備され遊歩道となっています。
今回はここで廃線ウォーキングを終了することにしました。
▼この先道路と交差するところで、今回の廃線ウォーキングを終了しました。
この先の遊歩道もぜひ行き止まりまでたどってみたいと思いました。
それは次回の釜山旅行の課題にしたいと思います。
最後に訪れた旧松亭駅は期待していただけに、
悲しい現実でかなり残念でした。
一時の賑わいも跡形もないような感じでした。
少しでも今の松亭駅の状態を残そうと写真をたくさん撮りました。
できればこのまま保存してほしいですが・・・。
廃線ウォーキング。
山の中を歩くことになったりして、
予定外のことも多かったですが、
天気もまずまずで、
風光明媚な釜山の海岸沿いを歩けたのでとても楽しかったです。
釜山旅行の参考にしていただけたら嬉しいです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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