釜山・廃線ウォーキング。
釜山旅行のガイドで紹介されている、
旧東海南部線の廃線ウォークに行ってみましたので、
その様子をお届けします。
この廃線は日本統治時代につくられた鉄道の一部です。
旧・東海南部線の廃線ウォーク。その1。釜山・日本遺産の旅。
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旅のはじまりはオリジナル。BEXCO駅の近くから。
ウィキペディアによると旧東海南部線は日本統治時代の1934年ごろに開通したそうです。
旧東海南部線の廃線ウォークは、WEBの情報なんかでは、
下の地図のマークのあたりから始まりとなっているものがほとんどです。
今回もそこから始めようと思いました。
でも地図をよく見るとその前にも廃線があるようで、
ずっとたどっていくと廃線のはじまりみたいなところに行き当たりました。
(地図上の1本の線が廃線跡です)
▼釜山の旅行ガイドで良く載っている廃線ウォークのスタート地点。
廃線跡の地図をたどっていくと、地下鉄BEXCO駅付近にたどり着きました。
グーグルストリートで確認すると、
どうも廃線跡を遊歩道として整備しているようでした。
せっかくなのでかつての日本統治時代を追体験できないかと、
このあたりから廃線ウォークを始めることにしました。
▼今回の廃線ウォークのスタート地点。(地下鉄BEXCO駅の近くです)
スタート地点付近は残念ながら、遊歩道にはなっていませんでした。
仕方がないので、近くの道を通って、
遊歩道がはじまるところを探しました。
そして遊歩道が始まるところを見つけました。
それが下の地図のマーカーのところです。
▼遊歩道がスタートする地点。
いよいよ廃線ウォークのはじまりです。
時刻は朝8時半。
周辺は住宅街で、近くに高校があるらしく、
制服姿の学生がたくさん登校している横で、
一人気合をいれて歩き始めました。
▼遊歩道のスタート地点。 レールと車輪がモチーフのモニュメントがありました。
▼線路の一部を移設して残しているところもありました。なんかうれしいですね。
旧海雲台駅 到着
スタートから約40分。
旧海雲台駅に到着しました。
おそらく、地下鉄が開通してその役目を終えたらしく、
ホームと駅舎が寂しく残されていました。
住民が線路を横断できるように、
その部分だけは整備されていましたが、
そのほかは整備はされていませんでした。
廃止されてからどのくらい経つのか。
レールがあった場所には雑草や木が生えていました。
▼線路も一部が残っていました。プランターらしき箱の枯れた植物。
▼旧海雲台駅舎。建物の見た目から戦後建てられたような感じ。
入口の扉は閉ざされ、今は鳩のたまり場と化していました。
海雲台の駅から海側を眺めると、
目抜き通りが一直線に海へと続いています。
おそらく、日本統治時代、鉄道と駅の開業とともに開発・発展した町だと想像しました。
当初はこの駅を中心に街づくりされ、
海水浴なんかの行楽で発展したんでしょうね。
▼ホームを歩いて、旧海雲台駅を後に、未整備の砂利の上を先に進みます。
再び整備された遊歩道の上を散策。
旧海雲台駅を後に先に進みます。
まもなく整備された遊歩道が現れたので、
歩きやすくなって、少しほっとしました。
かつての廃線を整備して遊歩道にしました・・・的なお知らせが、
ところどころにありました。(ハングルなので読めませんでしたが)
当初の廃線ウォークのスタート地点に到着。
釜山のガイドで表示されている、廃線ウォークのスタート地点に到着しました。
時刻は午前10時。
順調に進んでいた廃線ウォーク。
残念なことに、ここでいったん中断を余儀なくされました。
廃線ウォークのできる廃線跡は、
工事中でフェンスで覆われていて、
通行できませんでした。ショック。
▼フェンスの隙間から廃線跡を撮影。重機が動いていて工事中でした。
▼これからどうしたものか・・・と、海を見ながら途方に暮れました。
この先は海岸線を縫うように線路があった区間で、
廃線ウォークの楽しみでもあった区間だったんですが。
廃線跡が通行できないので、
これからどうしようかと海を眺めながらしばし考えました。
この工事がどこまでの区間、行われているのかわかりませんが、
もしかしたら途中から廃線を歩けるようになっているかもしれない・・・と思い、
廃線跡に行ける場所を探しながら、山側の道を歩いていくことにしました。
道の途中に表示があったので気が付きましたが、
歩いていた道はカルメッキルのコースになっているようでした。
カルメッキルとは、韓国語で「かもめの道」という意味。
海沿いの道を遊歩道として整備して、ウォーキングコースにしているもの。
海沿いを歩けるので釜山の景色を楽しみながら、
自然を感じることができる遊歩道です。
そのカルメッキルのコースのひとつの道のようで、
ウォーキングの歩きやすい恰好をしたおじさま、おばさまが、
何人も歩いていました。
▼展望デッキはこのあたりです。
海月亭・タルマジ峠
坂道を上り続けて、一番高いところに到着。
ここでも絶景を楽しむことができました。
展望台のような2階建ての建物「海月亭」がありました。
▼靴についた土や砂を弾き飛ばす空気圧のノズルも設置してありました。
▼海月亭の横には韓国でよく見かけるカップル向け(?)のモニュメントがありました。
三日月に腰掛けられるようになっていましたが、一人旅で空しくなるのでやめておきました。
このあたりはタルマジ峠という地名で、
カフェやホテルなんかが結構あって観光地になっているようでした。
この公園へと降りていく人を見かけたので、
もしや廃線跡に行けるかもと思って、
降りて行ってみました。
さすがにここまでは工事はしてないだろうとおもいましたが、
やっぱり廃線跡につづく道は閉鎖されていました。
▼廃線跡に行こうと歩いていた山道から、灯台が見えました。この後行ってみました。
青沙浦
山道に降りて廃線跡へ行ける道をさがしましたが、
やっぱり行けそうな道は閉鎖されていました。
また上って元の道にもどるのもつまらないので、
探検気分でそのまま山道を進行方向へ進みました。
少し迷いながらやっと大き目の道に出てきました。
場所は下の地図のマーカーのあたりです。
青沙浦という場所でした。
▼やっと大き目の道にたどり着きました。
地図をたよりに道をたどって廃線跡まで行ってみました。
道の途中にウォールアートがあって、
歩いていても楽しかったです。
▼青沙浦のウォールアート。
▼瓦の屋根と人魚のウォールアートが独特の雰囲気を出しています。
海へと続く道を進んで、
廃線跡に到着しました。
しかし、ここでもやっぱり工事中で、
廃線跡は閉鎖されていました。残念。
▼かつての踏切の構内の場所から撮影。廃線跡はフェンスでふさがれていました。
▼逆側もやはり閉鎖されていました。工事の資材が置かれていて歩ける状態ではないです。
仕方がないので、さっき山道から見えた灯台まで行ってみることにしました。
▼逆光で見えにくいですが、手前のモニュメントには「青沙浦」とあります。
▼朝方は雨交じりの曇りでしたが、この時は晴れていて最高の景色を堪能しました。
▼平日のお昼ごろ。すれ違ったのは5人ほど。ゆったりと景色を見ることができました。
週末は混雑するんでしょね。
▼山側の風景はこんな感じ。あの上の方からやって来たと考えると結構歩きましたね。
▼もう一方の灯台は赤。おそらく何か色の決まりがあると思います。
山側のたくさんの建物の発展からすると、
青沙浦のあたりは少しさびれている感じがしました。
廃墟になっている建物があったりして・・・。
でも過度に観光地化されていない普通の釜山の漁村の雰囲気に好感が持てました。
おしゃれなカフェも何軒かあったので、
バスかタクシーでしか来られませんがおすすめの場所です。
この後は青沙浦タリットル展望台に行きました。
床が透けている無料の展望台です。ひそかにここも楽しみにしていました。
灯台のあたりからも青沙浦タリットル展望台が見えました。
そしてそこからいよいよ廃線跡に出会うことになります。
長くなりましたので、その様子は「その2」でお届けします。
よろしければご覧になってください。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
▼青沙浦タリットル展望台。1本の支柱だけなのが怖さを倍増させますね。
この後実際に体験しました。ものすごく怖かったです。
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