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結論 「父と娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」 は読むべきか?
インデックス投資を勧めている本書。
専門的な用語や内容が含まれてはいますが、
投資初心者は読む価値あると思います。
アメリカと日本の違いはあるものの、
様々な角度から投資についてや、資産形成の方法、
インデックス投資についてのあれこれに、
解説を加えていて、大いに参考になります。
インデックス投資を既に初めている人も、
読む価値あると思います。
4%ルールと言われる、資産の使い方や、
株式と債権の比率の違いによる、
インデックス投資の出口戦略についても、
細かいシミュレーションの表を掲載して解説しています。
インデックス投資について、
知り尽くしている人に取っては、
おなじみの話のオンパレードかもしれません。
本書と著者・ジェイエル・コリンズについて。
著者は、アメリカ人の個人投資家。
投資に関するブログを運営しているブロガーでもある。
娘宛てに「お金と投資」に関する手紙を書き、それをブログに掲載し、
世界中から注目された・・・そうだ。
タイトルの、
「父が娘に伝える・・・」。
実際の内容は、娘に伝える形式にはなっていなくて、
通常の投資指南書という感じ。
「・・・30の投資の教え」とある通り、
30項目のポイントについて解説している。
訳がいいからか、
外国語独特の言い回し等が少なく、
違和感なくスラスラ読めました。
インデックス投資、バンガード、ジョン・ボーグル。
本書がすすめるのは、徹底してインデックス投資。
その中でも、バンガード社のVTSAX(トータル・ストック・マーケット・インデックスファンド)を勧めている。
ファンドに払う経費が安いのも理由だが、
バンガード社の商品というのももある。
バンガード社を作った、ジョン・ボーグルがインデックス投資の生みの親と言われているのが、
その理由。
今では定番になりつつあるインデックス投資も、
当初は批判されていたそうだ。
アクティブファンドとインデックスファンドのどちらがいい成績を残せるか。
まだまだ激しく論争されていた頃の様子も書かれている。
批判を恐れず、経費を抑えた数々のインデックスファンドを発売した、
ジョン・ボーグルとバンガード社を著者は心から尊敬している。
初心者でも、ズボラな人でも、始められて、
手間がかからず、暴落が来ても、
とにかく一度買ったらそのまま放置して、
毎月コツコツ積立。
最終的にインデックス投資に行き着いた、
個人投資家の著者の意見はとても参考になる。
本書のマイナスポイント。
本書の原書は、2016年発行のよう。
なので、コロナショックについては記述がない。
ぜひ、コロナショック時の著者の対応や、
投資判断を聞いてみたいと思った。
それでも、投資やお金についての考え方は、
まったく古くなく、十分に参考になると思ったが。
ドルコスト平均法には反対。
インデックス投資と同時に語られることの多い、
「ドルコスト平均法」。
一気に多額のファンドに投資するのではなく、
毎月定額を同じファンドに投資するというもの。
つみたてNISAもこの方法をもとに作られたと言われる。
多くの投資本では、ドルコスト平均法をオススメしているが、
著者は好ましくないとしている。
アメリカの証券市場は基本上昇しているので、
いつ投資しても長期保有ならそれほどリスクはないとしています。
この点は、ほかの投資本にはない特徴で印象に残りました。
まとめ
ネット証券なら、著者のすすめるバンガード社のファンドや、
VTSAXとほぼ同じETFのVTIが容易に購入できます。
投資環境が初心者でも利用しやすくなっている昨今の日本。
インデックス投資でアメリカに投資を検討しているなら、
本書を読んでみてはいかがでしょうか。
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