今回はミステリー本の紹介です。
「自由研究には向かない殺人」の続編。
今作も女子高生のピップが事件の捜査で、
大活躍します。
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優等生は探偵に向かないの読みどころ
本書は、人気作「自由研究に向かない殺人」の続編。
前作に続き今回も、(日本で言う)女子高生のピップが大活躍する。
イギリスの小さな町、リトル・キルトンに住むピップ。
前作で命の危険にさらされながら、殺人事件の真相にたどりついた。
二度と探偵の真似事はしないと決めたはずなのに、
友達に頼まれて、行方不明の友達の兄のジェイミーを探すことになる。
現代の女子高生らしく、ネットを駆使して、様々な情報を得て、
ジェイミーの行方を探す。
その調査の過程がポッドキャスト、SNS、メール、インタビューなどで書かれる。
読者は、その調査の様子を逐一、報告を受けている感覚になる。
また前作の後日譚も描かれている。
突きつけられた現実に抗おうと、もがき、荒ぶるピップの姿も描かれる。
前作で殺人事件の真相にたどり着いたピップは、
町では多くの人に知られる存在となる。
「グッドガールの殺人ガイド」というポッドキャストで、
事件調査の配信を行い、多くの情報がピップに寄せられる一方で、
その配信内容に疑いをもたれるようになる。
その疑いが一気にネットで拡散されて、炎上状態になるピップの苦悩も描かれる。
前作では描かれなかったピップの状況と、様々なピップの心の内に、
読者は触れることになる。
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「自由研究に向かない殺人」のストーリー
調査によって、明らかになっていく。
ジェイミーの失踪前の不審な行動。
絡み合う、人間関係。
本書にはあらすじが以下のようにあらすじが書かれている。
高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を探してくれと依頼される。兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい。コナーの希望で、ピップはポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めていく。関係者へのインタービューやSNSなども丹念に調べることで、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。ピップの類い稀な推理が、事件の恐るべき真相を暴きだす。年末ミステリランキング第1位「自由研究には向かない殺人」続編。この衝撃の結末を、どうか見逃さないでください!
「自由研究に向かない殺人」の不満・マイナスポイント
<物語の内容に触れています>
ジェイミーの行方を調査し始めると、次々と意外な事実が明らかになるので、
前半は読んでいてわくわくする。
ただ、後半はペースダウン、パワーダウンしたように感じてしまった。
後半からは物語を回収するための記述に終始している感じ。
読んでいて、「長いな・・・」と何度か感じてしまった。
ジェイミーが失踪した理由もちょっと納得できなかった。
十代ならまだしも、24歳の青年が果たしてこんなことに巻き込まれるだろうかと・・・。
社会で働き始めている青年なら、もっと分別があるだろう・・・。
そう思ってしまった。
現代の若い人はネットの世界に抵抗がないということかもしれないが・・・。
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≪以下、結末に触れています≫
「自由研究に向かない殺人」 感想まとめ
結末は、とてもとても厳しく、悲しい。
克明に描かれる様子は、かなり衝撃的だった。
個人的には、別の結末がよかったのではと思ってしまった。
事件は完全な解決とは行かず、続編へのつながりを感じさせる。
「自由研究には向かない殺人」を楽しんだ人はぜひとも読むべき作品。
この作品から読み始めても十分楽しめると思いますが、
できれば前作から読むのがおすすめです。
完結編(?)の第三作の邦訳も刊行されているので、
ぜひともピップのさらなる活躍を期待したいと思います。
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